リワークプログラム


新たな一歩を踏み出す 【 復職支援 】
森林公園メンタルクリニック

森林公園メンタルクリニック 医療法人昭友会 精神科医療専門のクリニック

リワーク(復職支援)プログラム

人はみな、多様な感情を抱き、それを表現しながら生きています。楽しい、嬉しい、かわいい、面白い、また悲しい、悔しい、イライラする、酷いなど、数えきれないほど多くのプラスとマイナス両面の感情をもち、表現することで、心のバランスを保てているのです。
けれども現代社会には、ただ生きているだけなのに、自分の感情を内に秘めたり、理不尽な思いを抱えたりする原因になることがあふれています。そして、なぜ自分だけがこんなにできないのだろうとマイナスな思いばかりが膨れ上がります。自分を責め始め、感情をコントロールすること自体が難しくなっていってしまい、うつ病やうつ状態と至ってしまうこともあるのです。
それは、決してあなた「だけ」のことではありません。同じ思いを抱え、どうしたらよいのかと悩み、ご自分を追い込んでしまう方は、少なくありません。

一度バランスを失った心で、社会の荒波にもう一度乗り出してゆくことには、とても勇気がいります。 また、入念な準備も必要です。このように、うつ病・うつ状態に陥った方が、復職するにあたって準備として最適なのが「リワーク(復職支援)プログラム」です。

リワーク(復職支援)プログラムには、一定期間、規則正しい生活を送り、薬物療法以外のアプローチ(認知行動療法、心理教育、リハビリテーションなど)を行うことにより、うつ病の再発や再休職を防止する効果が認められています
例えば、会社への通勤を想定したリハビリを行うことで、朝の定刻に職場にいるための体力の必要性や疲れやすさを自覚し、改善を目指し、生活リズムを整えることができるようになります。また、仕事に近い状況を設定して、休職せざるを得なくなったときの働き方や考え方を振り返り、休職に至った要因を確認できます。さらに、うつ病を引き起こしてしまうような自身の傾向に気づくことで、うつ病を予防する方法を準備しておくことができます。このように、自分自身について、またうつ病やうつ状態について深く理解することによって、復職した後に再休職(休職した時と同じ状況)に陥らないようにすることができるのです。
復職支援プログラムにはまた、集団でのコミュニケーション能力や対応力を身につけるものもあります。作業力や集中力の回復を目指しながら、会社で仕事をしていたときの感覚を取り戻し、「他者と日常的に接することへの、心と体の準備運動」を行うことができます。

私たち森林公園メンタルクリニックが行っているリワーク(復職支援)プログラムでは、心のバランスを一度失いながらも、もう一度社会に戻りたいと願い、自分はもう一回やれる!と、ご自分を信じたい皆様を、医師をはじめとする専門スタッフがしっかりとサポートし、医学的な知見から丁寧にバックアップいたします。

昭友会の復職支援|リワークスタッフ

職場とうつ病

人間社会においては、「他者との接点」は、なくてはならないものです。接点は家族に始まり、学校、塾などへ広がっていきます。大人になり、仕事を通じてさらに様々な他者と接し、その他者の家族や友人へと、接点はさらに広がり続けます。実にたくさんの「接点」がありますが、他者には一人として、自分と100%同じ考えをもった人はおらず、人間関係の中でいろいろな摩擦が生まれていきます。
このような摩擦はストレスとなり、やがてうつ、うつ症状、うつ状態、うつ病へとつながる場合があります。厚生労働省が3年ごとに行っている患者調査では、うつ病の患者数は2014年に100万人を超え、増加の一途をたどっています。

ほとんどの人にとって、人生の多くの時間を割くことになる職場は、お金を稼ぎ、自分を成長させる場であるのと同時に、様々な他者との接点から生まれるストレスを受けなければならない場でもあります。 人間が一人ひとり異なる以上、AさんにはできたことがBさんにはできない、というのは当たり前のことです。しかし組織の中ではそれが比較対象となり、ときとして、できなかったBさんに対し、様々な不利益(叱責、陰口、評価の低下、責任追及など)が発生します。また、人間には好悪の感情があるので、相性の良い・悪いは必然的に発生しますし、それによる感情バイアスがかかってしまうのは当然の流れです。職場においては、雇用・被雇用という上下関係から、お金という対価が発生することも相まって、このような傾向は強くなると思われます。

大きな企業ほど他者との接点も多くなるため、うつ病を発症する確率も高くなるかもしれません。以下の図にもあるように、300人以上の従業員がいる、いわゆる大企業と分類される企業の過半数において、うつ病・うつ状態を発症して休職や退職を余儀なくされる従業員がいる、ということがわかっています。また厚生労働省が調査した「労働安全衛生調査(2018年)」によれば、1000人以上規模の企業の9割以上で、メンタルヘルスを理由とした休職が発生しています。


メンタルヘルス上の理由により休業・退職した労働者の有無

事業所規模計【いる】 ※単位:%(小数点以下四捨五入)

5,000人以上

1,000~4,999人

300~999人

100~299人

50~99人

30~49人

10~29人

厚生労働省「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」より


2015年12月から、労働者50人以上の企業に対し、「ストレスチェック制度」が義務化されました。 これは、簡単な質問に労働者が回答していくことで、労働者にかかっているストレス具合を簡易的に判定するものです。
ストレスチェックの結果「高ストレス」と判定された場合、本人からの申し出があれば、企業側は、医師による面接の機会を設ける義務があります。厚生労働省によれば、ストレスチェック制度が開始されて以来、ストレスチェックを受けた人のうち0.6%が医師面接を受けている、という結果が出ています(ストレスチェック制度開始より1年後の結果)。一定の成果は出ているものの、本人が申し出ないケースや、ストレスが会社での業務によるものと判断されない人も多く、潜在的にうつ病やうつ症状を抱えている人は、かなりの比率で存在していると考えられています。
産業医資格を持ち、このストレスチェックや日常的な産業医業務に関わる医師については、特に専門性は問われていません。このため、本来は精神科でフォローすべきうつ病・うつ症状について、軽度・重度の判定自体が、正確に行われているとは断言できないことが憂慮されています。これは日本の医療制度そのものに関わる問題でもありますが、簡単には改善できない点でもあります。

「うつ病」は、「抑うつ症状(気分が落ち込んで活動を嫌っている状況)が続くことで、感情のマイナス面ばかりを見つめるようになり、自分自身の感情をコントロールできなくなる状態」を総称しています。また現時点では発症原因が明確に特定されておらず、一概に原因による特定や定義づけをすることのできない、心の病です。原因が特定できない症状ですので、一般的にこれといった確定的な治療法が確立されている訳でもありません。
さらに、うつ病・うつ状態であることに対しては、その症状から簡単に「うつ病」という病名がつけられやすく、誤診や誤解が多いと推測されます。「うつ病」という診断に基づいて抗うつ剤を処方されていたけれど、長期的な経過では躁鬱病(双極性障害)であり、それに気づかず、躁状態の時にも抗うつ剤を飲み続けたことで症状が悪化した、というケースもあります。
また日本においては1990年代後半になるまで、うつ病がれっきとした病気であり、治療を必要とするものだという認識すら広まっていませんでしたので、2020年代となった今でも「怠けている」という誤認を受けやすい、まだ歴史の浅い病気と言えるでしょう。

多くの他者と接点を持ちながら生活し、少なからぬストレスを感じながら働かざるを得ない現代社会においては、うつ病は誰もが発症しうるものであるにも関わらず、まだまだ一般の理解も、精神科医療における理解も浅いのが実情です。症状を発してしまった方々の中には、「自分自身の症状」に加えて「周囲からの偏見」という二重の苦しみを感じている方も多いのです。 原因が職場にあるのかその他にあるのか、また医療的にフォローすべき状態であるのかについての判断も大変難しい病です。この「うつ」という状態が、ご本人とご本人を支える方々にとって、独力で解決することの難しい、多くの困難を抱えていることだけは間違いのない事実です。

復職支援(リワーク)の大切さ

リワーク(復職支援)プログラムとは

復職支援は、実施団体により、視点も目的も異なる

復職支援プログラムとは、「うつ病などの気分障害を主とした精神疾患が原因で、休職・求職している方に対して、職場復帰に向けて行われるリハビリテーションを目的とするプログラム」です。うつの症状がある程度安定してきて、社会復帰を現実的に考え始めた方が、スムーズに職場に戻ることができるように、また、復帰後も再休職することなく社会生活を送ることができるように支援するためのリハビリです。リワークプログラム(リワークはreturn to workの略)、職場復帰プログラムなど、様々な呼称があります。

復職支援プログラムは、「どこが実施しているか」によって、大きく3種類に分けられます。実施団体が異なると、視点や目的も異なり、その内容にも違いが出てきます。
どの団体が実施している復職支援プログラムも、休職者の職場復帰を目指しているという点では共通しており、これを受けることによって、職場復帰率の向上や、再休職リスクの低減につながります。復職支援プログラムを利用せずに職場復帰をした場合、利用した場合と比べると、再休職のリスクが約6倍に上るというデータも出ています。言い換えれば、復職支援プログラムを利用した方が、再休職しない可能性が6倍高まるのです。

1. 地域障害者職業センターにおける復職支援プログラム

「リワーク支援プログラム」という名称で、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が、障害者雇用促進法に基づいて設置・運営しているもので、無料で利用できます。
休職者本人、事業主、主治医の三者をつなげてすり合わせながら支援プランを作成し、トレーニングを実施します。内容は、生活管理や体力向上の支援、パソコン作業などの遂行能力・集中力を回復させる支援、SST(ソーシャルスキルトレーニング:Social Skill Training)、アサーション(適切に自己主張するためのトレーニング)、うつ・うつ症状に対する理解、ストレス場面での体調管理といったものがあります。
休職者本人だけでなく、企業側への支援も行っているのが特徴です。病状を回復させるための治療ではありません。

2. 企業内の復職支援プログラム

企業が自社社員に対し、独自に行っている復職支援制度です。企業によって、内容や名称は様々です。
休職中の社員と管理監督者、産業医などが話し合って、プランを作ります。一般的には、厚生労働省のガイドラインにある「試し出勤制度(業務はしないで様子を見るなど)」、業務内容や業務量・体制の見直し(配置転換含む)、EAP(従業員支援プログラム)の導入などがあります。場合によっては、企業側で就業規則の変更なども行いながら、本人の現実的な就業可能範囲、企業における業務量などを具体的に調整していくものが多いでしょう。再休職とならないための段階的な措置を行えることが多く、実際の業務に即した目標設定をしやすいことが特徴です。
ただし、こうした復職支援を制度として取り入れている企業は、ある程度の規模があり、職場復帰や病気そのものに対する理解度が高く、社員を守る意思と体力のある企業に限られています。

3. 医療機関における復職支援プログラム

医療として、治療の一環で行われるという点が最大のポイントです。各種健康保険制度を利用することができます。あくまでも「治療」であり、休職者本人の意思と可能性を高めて、社会復帰につなげていくための支援です。
主人公は休職者ご本人なので、ご自身がどのような形で社会に復帰したいか、という点が重視されます。企業側が希望する形での就業状態に自分自身を整えていくだけでなく、今後どういった働き方を望むのか、それをかなえるためにはどうしたらよいのか、といった点も踏まえ、「長期的な病(症状)とどう戦いながら、社会と折り合いをつけていくか」ということを探るものになります。

実施する団体による目的の違い

実施主体 目的
公的機関 職場への適応に向け、本人と雇用主の双方を支援すること。
企業 本人が復職して安定した就労ができるかどうかを企業が見極めること。
医療機関 症状の回復と安定を目指し、本人が症状の自己理解、コミュニケーションスキルを身につけること。

リワーク(復職支援)プログラムの難しさ

復職支援プログラムは、本来は個別性の高いケアであるため、高度な専門性が求められますが、そのような人材をそろえることが難しいという問題があります。たとえば、復職支援プログラムの多くはうつ病の方を対象としていますが、発達障害や適応障害、気分障害など、うつ病やうつ状態以外にも複合的な困難を抱えた方も多くいらっしゃいます。復職支援プログラムの利用者のうち20~30%は発達障害を抱えているのではないか、とも言われています。したがって、内容そのものだけでなく、利用者様一人ひとりの個別性に配慮した関わりやケアが必要で、専任スタッフには、うつ病以外の幅広い知識が求められるのです。また、そうした様々な障害や課題から、治療への不安や不満が生まれやすく、利用者様が復職支援プログラムを継続できなくなることもあります。このような際の丁寧なフォローも重要です。
このほか、企業や精神科医に、社会復帰に対する個別の必要性や問題意識をもってもらいにくいという現状もあります。復職支援プログラムを利用しただけで、ただちに企業の求める働き方ができるとは限らず、企業側との調整が必要な場合もありますが、利用者様が独力で解決せざるを得ないケースが散見されます。

このように、復職支援プログラムを受けさえすれば社会復帰できる、とは、簡単に言い切れないというのが実情です。そのほかにも、実施団体の特性からメリットやデメリットは異なります。

1.の「公的機関主導型」においては、主催機関が第三者であり、また無償であるため、踏み込んだ内容になりにくく、画一的な講習と、定型的に両者の話を聞く、ということになりがちです。医師と企業、また企業と休職者において理解度が違い、形だけの受講となっていたとしても、最終的には「ご本人たちで解決してください」という結論になりかねません。
また、第三者が取りまとめる支援プランでもあり、受講が完了した時点で支援は終了します。つまり、復職後の経過観察やフォローといった長期的な関与があるわけではありません。

2.の「企業主導型」においては、企業の産業医と主治医は別であることがほとんどで、連携をとり切れないことも多く、(無意識的にではあっても)企業側の思惑が前面に出てしまい、休職者の本当の状況に配慮しきれないことも否めません。
また企業側の役職者などには、うつ病が「心の風邪であり、誰しもがかかりうる病だ」という認識がなく、若いころに植えつけられた「怠け病だ」という意識をなかなか捨てられない人も、残念ながら見受けられます。ごく一部ではあっても、企業が人選し、企業が費用を出して作る以上、どうしても企業の希望を叶える内容になりがちであり、休職者に寄り添えているのかという点には疑問が残ります。

3.の「医療機関主導型」も、なかなか浸透していません。日本うつ病リワーク協会に加盟している医療機関は、全国でもまだ約200施設ほどと(2020年9月現在)、復職支援プログラムを積極的に行っている医療機関は、残念ながら十分とは言えません。

復職支援プログラムのよくある問題点

実施主体 よくある問題点
公的機関 結果をコミットできない。個別性軽視になりがち。病状の回復を目指すための治療とは異なる。プログラム終了と同時に支援も終了する。
企業 企業の思惑が中心になりがち。産業医と主治医の連携不足により、再休職となることも多い。仕組みはあっても、事務的な手続きに終始しており、企業側からの積極的な介入が少ない。復職支援制度のある企業は限られており、誰もが受けられるものではない。
医療機関 治療に重点が置かれ、復職に対して慎重になる傾向がある。

当クリニックにおいては、休職者の方にもっとも寄り添える医療機関主導型の復職支援プログラムを実施するにあたり、積極的な外部研修の受講や勉強会などで、常に向上心をもって取り組んでいます。
定期的なケースカンファレンスやアセスメントを行いながら、利用者様一人ひとりの個別性に即したケアを提供しています。またスタッフ間で緊密に情報を共有し、真摯に対応することで、不安や不満を信頼関係の強化に変えることができます。その上で説明会やプログラム終了後のフォローを通し、精神科医療と企業間の連携につなげるなど、前述の問題点を生じさせない運営を目指しています。

昭友会の復職支援|リワークスタッフ

森林公園メンタルクリニックのリワーク(復職支援)プログラム

個別性を重視した手厚いリワーク(復職支援)プログラム

森林公園メンタルクリニックでは、精神科デイケアという枠組みで「リワークプログラム」を実践しています。診察だけの外来診療よりも深いレベルでの診断に基づいたリハビリテーションを行うことができます。精神科デイケアの定員は50名ですが、そのうち10名前後に限定して、手厚いプログラムをご提供しています。
当クリニックは、埼玉県北部唯一の復職支援プログラム実施医療機関です。当該エリアは、新興住宅地や産業団地が近いこともあって、復職支援を求めている方々も多く、当クリニックのリワークプログラムを地域貢献の一つにしたいとの思いもあります。

現在、職場の環境やご本人の元からある資質などから、うつ病やうつ症状に代表されるストレス関連疾患が増加傾向にあります。けれども、うつ病の多くは薬物療法だけでは治らないということが、既に立証されています。私たちは、こうした方々が回復するためには、次の4点が必要であると考えています。

1. 不調に陥るパターンを認知・行動・感情の側面から理解する
何をやったら、何を言われたら、どんなことをされたら、自分は負の感情に落ちやすいのだろうか?
2. 生活習慣を整えて、体力をつける
これまで起きられなかった時間に起きて、日中寝ないで過ごすためには、どれくらいの基礎体力がいるのだろうか?
3. 不快感情に耐えて、不調に陥る自己パターンから脱するための認知・行動的技法を学習し実践する
負の感情に落ちてしまったとき、自分は何をしたら、どんな風に考えたら、負の感情から抜け出せるのだろうか?
4. 結果を振り返り、随伴性を再獲得する
やってみたらできたこと、やってみてもできなかったことを再認識しながら、できたことを習慣づけられるようにしよう!

通常の精神科外来診療や投薬治療だけでこれらの項目を実践することは、不可能に近いと言われています。また、復職支援プログラムを積極的に行っている医療機関はまだまだ少ないのが現状です。
当クリニックでは、理想的な復職支援プログラムを地域に浸透させ、「誰もが自分らしく働くことができること」を目指しています。2020年10月には、日本うつ病リワーク協会にも正式に登録され、埼玉県内で数少ない復職支援の医療機関として、地域の皆さまのために尽力していきたいと思っています。

復職支援(リワーク)プログラムの説明会

森林公園メンタルクリニックの強み|リワーク(復職支援)プログラム

森林公園メンタルクリニックの強み
2週間ごとにQIDS(自己記入式簡易抑うつ症状尺度)を行い、こまめで客観的なモニタリングを実施しています。2週間ごとのケースカンファレンスやアセスメントにより、個別性のある、きめ細やかなケアにつなげています。
リワークプログラムを終了した方(卒業生)には、復職・就職後も定期的に面談を行い、必要に応じて職場の方とも連携しながら、サポートいたします。
認知行動療法公認スーパーバイザーとの勉強会を毎週行い、厚生労働省によるCBT研修会や、その他の外部研修に参加するなど、熱意と向上心あふれるスタッフで運営しています。各種資格の取得を奨励し、専門性を高める努力を怠りません。

当クリニックは、日本うつ病リワーク協会に登録され、エビデンスに基づいたリワークプログラムをご提供しています。これらの強みを生かしながら、一人ひとりの個別性を重視した、手厚いリハビリやケアを実施いたします。

具体的な目標の設定、そこに至る一つひとつのプロセスが、復職・就職後のご本人を支える糧になります。一見、意味が無いように思えることも、継続することで、安定した自分らしい生活に近づいていきます。安心して身をゆだねていただくことのできる充実したリハビリテーションを実践し、当クリニック医師をはじめとしたリワークスタッフが一丸となって、利用者様をお支えします。
地域で唯一のリワークプログラム実施医療機関としての誇りをもち、利用者様と共に、課題を一つひとつ乗り越えていきたい。皆様のご参加を心からお待ちしています。
まずはお気軽にご相談ください。ご相談は、ご本人様からでもご家族様からでも大丈夫です。

リワーク(復職支援)プログラムのお問い合わせ先

実施主体 森林公園メンタルクリニック 精神科デイケア
住所 埼玉県比企郡滑川町羽尾495番地
電話 0493-56-4775
担当者 井上、嶋村
E-mail 専用メールフォーム

リワーク(復職支援)プログラムの事例

リワーク(復職支援)プログラムに参加していただける方

対象となるのは、うつ病やその他の疾患によるうつ状態により休職中で、病状がある程度安定し、復職を目指している方です。診察や検査などにより、ご参加いただけるかどうかをリワークスタッフ(医師、看護師、公認心理師)が判定いたします。

リワーク(復職支援)対象者

うつ病・うつ状態(双極性感情障害、不安神経症、抑うつ神経症、適応障害・気分障害、その他ストレス関連疾患)の治療のために、現在休職中または求職中で、復職を目指している方。かつ当クリニックの外来に通院されているか、復職支援プログラムへの参加について主治医の許可がある方。
上記の前提のうえで、症状が安定しており、薬物量が減量・維持量で経過している方。
うつ状態で休職中ではあるが、医療機関を受診していないため、うつ病の診断を受けていない方(当クリニックを受診していただいた後、参加可否判断となります)。

※双極性Ⅰ型障害、統合失調症、パーソナリティ障害、アルコール依存症(断酒前)の診断を受けた方や、うつ病・うつ症状において「急性期」の状態にあり、薬物療法が中心となっている方は、ご参加いただけません。

リワーク(復職支援)プログラムへの参加方法

参加していただくためには、まず当クリニックの外来を受診していただきます。リワークスタッフ(医師、看護師、公認心理師)との面談や、公認心理師による心理検査、判定会議を経て、病状などから参加の可否を判断いたします。
他院へ通院中の方の場合には、参加が決まりましたら、リワークプログラム参加期間中は、主治医を当クリニック医師へと変更していただきます。医師やリワークスタッフが、利用者様の状態に合わせて、臨機応変で迅速なケアを提供するためです。

外来受診から参加までの流れ

①外来予約・受診 他院へ通院中の方:まず主治医にご相談いただき、了承を得られたら、診療情報提供書(紹介状)を書いていただいてください。
当クリニックへ電話で「リワークプログラム参加希望」とお伝えいただき、外来の予約をしていただきます。受診時には、主治医から預かった診療情報提供書(紹介状)をご持参ください。
当クリニックへ通院中の方:受診の際、医師に「リワークプログラム参加希望」とお伝えください。
②面談 リワークスタッフと2時間程度お話しいただきます。生活歴、病歴などを伺い、利用者様の認知行動パターンを理解した上で、問題点を共有します。外来受診日の当日、または後日、お話し合いにて設定いたします。
③各種心理検査 利用者様に合わせて、公認心理師が複数の検査を組み合わせます。どの検査を行うのかは、お一人おひとり異なります。
1~2日程度かかる検査もあるため、外来受診時または面談時に、改めて日程を予約していただきます。短時間で行える検査については、予約枠が空いていれば、その日のうちの検査も可能です。
【検査例】
・WAIS-IV知能検査
・QUIDS(自己記入式簡易抑うつ症状尺度・日本語版)
・CAARS(ADHD診断)
・P-Fスタディ(絵画欲求不満テスト)
・LSAS-J(リーボヴィッツ社交不安尺度)
・SCT(文章完成法)
・AQ-J(自閉症スペクトラム障害のスクリーニングテスト)
④判定会議 面談や心理検査などの結果を総合し、スタッフが可否判定を行います。
⑤結果通知 判定会議での結果は、電話、もしくは、次回当クリニック外来受診時にお伝えします。
⑥プログラム参加 プログラム開始日(原則として毎月第2月曜日)から参加していただくことができます。

※お申込者様の病状などにより、残念ながらご参加いただけない場合がございますので、予めご了承ください。

リワーク(復職支援)スタッフ体制

現在、医師1名、看護師1名、公認心理師1名で運営しています。

リワークスタッフの役割

医師 定期的な診察・面談、必要に応じて薬物療法の見直しを行う。利用者様の活動記録表などから、利用者様の状態を確認する。
看護師 すべての運営に関わっている。
公認心理師 すべての運営に関わっている。利用者様のうつ状態をモニタリングするために、2週間ごとにQIDS(自己記入式簡易抑うつ症状尺度)による検査を行う。そのほか医師の指示により、参加期間途中で心理検査を行うこともある。

リワーク(復職支援)プログラムの事例

リワーク(復職支援)プログラム内容のご紹介

森林公園メンタルクリニックで、実際にどのようなリワークプログラムを行っているのか、簡単にご紹介いたします。

1週間のスケジュール例

月曜日 午前 集団オフィスワーク
休憩 昼食
午後 スポーツ
火曜日 午前 SST(社会生活技能訓練)
休憩 昼食
午後 リフレッシュプログラム
水曜日 午前 個別オフィスワーク
休憩 昼食
午後 心理教育
木曜日 午前 スポーツ
休憩 昼食
午後 作業オフィスワーク
金曜日 午前 集団オフィスワーク
休憩 昼食
午後 集団認知療法

午前(9:00-12:00)、休憩(12:00- 1:00)、午後(1:00- 3:00)

集団オフィスワーク

実際の会社をイメージして、集団で目的に沿った作業を行います。集団でのコミュニケーションスキルのトレーニングにもつながります。

過去の実施例
「埼玉県のうどん特集」というフリーペーパー作成の依頼を受けた出版社を想定し、全11回の設定で始めました。課長・係長役を中心にコンセプトを立て、プロジェクトを作り、どのような記事にしたら良いものになるかについて企画・立案。期限内に仕上げるようにチーム全体で計画を密に相談しながら、進捗状況を確認し、進めていきました。利用者同士のコミュニケーションがうまくいかず、ご自身が思い通りにいかないこともありました。ディスカッションを重ね、最終的には「フリーペーパー作成」「外部へのプレゼン」まで実践していただきました。

個別オフィスワーク

病状や職務内容に応じて課題を設定し、集中力や持続力の改善、仕事の進め方を高めることを目的としています。ご自身で目的や内容を決めていただき、予定を立てて実践します。具体例としては、読書、資格の勉強、仕事に関する作業や作文などがあります。

心理教育

うつ病・うつ症状について学びます。病気や治療についての正しい知識を身につけ、病気を自己管理する方法などを学習することによって、再発予防につなげます。

SST(社会生活技能訓練)

職場での場面を想定し、意見交換やロールプレイを行います。人付き合いで役立つスキルを身につけます。

スポーツ

汗をかく位の適度なスポーツは不安の軽減に役立つことが立証されています。運動の習慣を身につけ、基礎体力の回復・向上を目指します。スポーツを通じて他の利用者と交流したり協力しあったりすることも、目的の一つです。「ウォーキング」や「ストレッチ」、「ヨガ」などを行っています。更衣室はありますが、シャワーはありませんので、ご了承ください。

集団認知行動療法

うつ病に関連する認知(考え方のクセ)や行動について、グループ形式で学習します。個人の考え方や受け取り方に働きかけ、気持ちや行動をコントロールする治療法です。人間は、日々の生活の中で「感じ」「考え」「行動」します。これら3要素は相互に影響しています。グループ形式で「認知(考え)」「行動」について検討して、復職・就職に活用できるスキルの獲得を目標として、他の利用者様とともに取り組むことで、自己理解が進みます。

リフレッシュプログラム

プライベートをより充実させることを目的として、芸術、創作、趣味にかかわる活動を行います。読書や塗り絵、スクラッチアートなどを行っています。アロマテラピーも導入予定です。

マインドフルネス

瞑想などの手法を取り入れた、注意力のトレーニングです。「今」に意図的に注意を向ける練習を行い、現実に起きていることに対し、適切に対応できることを目指します。

リワーク(復職支援)プログラムの事例

リワーク(復職支援)プログラムの利用スケジュール

基本的には、毎月第2月曜日を開始日としており、4週間を1クールとして、全6クールで1回となり、開始から約6か月間ご参加いただきます。
すべてに参加することで再発を予防できる融合した内容となっていますので、個別のプログラムだけの参加はできません。
利用者様の回復の状態に応じ、期間延長となるケースもあります。ご自身のペースで進めていただくことができます。1回の利用は最大で12クールまでですが、引続きご利用することも可能です。

リワーク期間における習得目標例

利用期間 期間中の目標
1クール目
(半日利用)
生活リズムの調整、休職に至る経緯についての振り返り
2クール目~
(1日利用)
セルフモニタリング、セルフコントロール、コミュニケーションスキルの知識習得、復職に向けての課題抽出や取り組み、活動記録表を活用したセルフモニタリング、セルフコントロールの実際や修正点の確認、再発予防に向けての取り組みや修正

リワークプログラム終了後に再発され、治療を経て再び利用する場合には、最終利用日から3ヶ月間はお休みとなります。その間、焦らずじっくりと治療に専念していただきます。

リワーク(復職支援)プログラムへの参加費用

医療機関で実施するものであるため、各種健康保険制度が適用されます。自立支援医療制度を併用すると、自己負担額が軽減されます。なお活動内容により、別途、実費をいただく場合があります。

1日の利用料金 (2021年4月現在)

利用時間 料金
半日 3割負担の方:1,290円
1割負担の方: 430円
1日 3割負担の方:2,490円
1割負担の方: 830円

※上記料金は、精神科デイケア利用が1年未満の場合です。
※1日利用の場合には、昼食(無料)をお出ししますが、ご持参いただいても構いません。
※自立支援医療制度とは、心身の障がいに関する医療費の自己負担を軽減する制度です。事前にお住まいの市区町村窓口へ申請する必要があります。まずは主治医にご相談ください。

昭友会の復職支援|リワークスタッフ

リワーク(復職支援)プログラムに参加してからのこと

リワークプログラムでは、毎日、利用者様にその日の体験を振り返り、参加者同士でシェアしていただきます。自分の感情や気分はどうだっただろうか?どんな行動をしただろうか?周囲はどのように感じていただろうか?これらを振り返り、人に話すことによって、自分自身の考え方や感じ方の傾向に気づくことができます。これも治療の一環です。

参加している期間中にも、スタッフが利用者様の状態をしっかりと見守り、定期的に医師の診察や、必要に応じて投薬内容の見直し、心理検査などを行います。それでも、病状が不安定になったり悪化したりすることによって、中止や中断を余儀なくされる場合もあります。そのような際にも、主治医とも連携しながら、迅速丁寧にサポートしております。

また、すべての利用者様が安心してご利用できるよう、次のような行為は禁止とさせていただいています。

参加に際しての禁止行為
・他者を誹謗・中傷する言動、迷惑行為、暴力行為
・飲酒したうえでの参加
・故意による、物品などの破損行為(修繕費用をご負担いただきます)
・個人や当クリニックを特定する内容を、SNS・ブログ・LINE等へ書き込み投稿
・営業活動、宗教活動、政治活動、写真撮影
・金銭の貸し借り
・プログラム中の携帯電話やスマートフォン等の使用
・プログラム中、デイケアエリア外への外出
・その他、プログラムや集団行動に支障をきたす行為

※このような行為があった場合には、主治医の判断にて利用を中止していただくこともありますので、予めご了承ください。

プログラム終了後には、当院主治医の診察がございます。他院からいらした方が、前主治医へ戻られる場合は、当院医師またはリワークスタッフへお伝えください。受付窓口にて、診療情報提供書をお申込みいただきます(お渡しは、後日となります)。

診療情報提供書の申し込み方法

①診察 プログラム終了後の診察で、医師にお伝えください。医師以外のリワークスタッフへお申し出いただいても構いません。
②申請書記入 受付窓口で、診療情報提供書申請用紙をご記入ください。
③受け取り 書類ができましたら電話でお知らせしますので、後日、受付窓口まで受け取りにお越しください。
なお料金は、健康保険が3割負担の方の場合、750円です。
※診療報酬点数改訂に伴い、料金が変更になる場合があります。

記事更新:2021.01.13

医療法人 昭友会 医療・介護・福祉の情報サイト
初回掲載:2020.10.29|作成:医療法人 昭友会|監修:森林公園メンタルクリニック

森林公園メンタルクリニックの内観

森林公園メンタルクリニックのご案内

精神科医療専門のクリニックとして、1995年4月に開院しました。地域に根差した医療を目指し、患者様の人権を尊重した、温かみのある質の高い医療をご提供します。
同じ法人内には、入院施設として「埼玉森林病院」、精神科訪問看護をご提供する「訪問看護ステーション 森林」などがございます。入院、通院、デイケア、訪問看護など、お一人おひとりのそのときの状態に合わせて、あらゆる医療やケアをご利用いただけます。

名称 森林公園メンタルクリニック
住所 埼玉県比企郡滑川町羽尾495番地
電話 0493-56-4775
E-mail 専用メールフォーム
ホームページ https://www.kokoro.or.jp/shinrin/
診療時間 9:00~12:00、13:00~16:30(予約制)
受付時間 8:30~11:30、13:00~15:30
休診日 日曜、祝日、年末年始(12/29~1/3)
駐車場 あり(無料)
交通アクセス 最寄駅は、東武東上線「森林公園」駅です。森林公園駅北口より、徒歩約7分です。埼玉森林病院の無料送迎バス(月・水・土のみ運行)もご利用いただけます。
詳しくは、当クリニックホームページでご確認ください。
登録 日本うつ病リワーク協会

医療法人昭友会|森林病院

医療法人昭友会について

1977年6月に埼玉森林病院を開院し、1980年2月に医療法人昭友会を創立して以来40年以上にわたり、私たちは「心」を理念として、埼玉県北部地域の精神科医療・高齢者医療に尽力して参りました。川越比企医療圏北部において、地域に開かれた精神科医療を目指しています。
現代日本社会は「ストレス社会」とも言われ、うつ病の患者数は100万人を優に超えており、うつ病対策は重要な社会的課題の一つです。基幹施設である「埼玉森林病院」は、精神科疾患の入院治療やリハビリテーションをメインとしており、ストレスケアや企業メンタルヘルスなど、うつ病の治療や予防にも力を入れています。「森林公園メンタルクリニック」では、精神科の通院治療だけでなく、心理カウンセリングや精神科デイケアによるリハビリテーションプログラムをご提供し、近年その効果が注目されているリワークプログラムも実践しています。そのほかにも、「訪問看護ステーション 森林」の精神科訪問看護や、障がいを抱えた方の就労を支援する「作業所 ハーモニー」「作業所 シンフォニー」などの運営を通して、皆さまが住み慣れた地域で安心して生活できるようサポートしております。
法人内の各事業所や専門職が、それぞれの領域で専門性を発揮しつつ、お互いが連携し、より充実した良質な医療・ケアを実施してまいります。精神科分野における医療・看護・介護・福祉のトータルケアをご提供し、精神疾患を抱えた方々やご家族を支援いたします。

名称 医療法人 昭友会
住所 埼玉県比企郡滑川町和泉704番地
電話 0493-56-3191
FAX 0493-56-4831
E-mail 専用メールフォーム
関連施設 埼玉森林病院
森林公園メンタルクリニック
介護老人保健施設 いづみケアセンター
就労継続支援B型事業所(作業所)ハーモニー
共同生活援助事業所(グループホーム)森の家

なめがわ地域 福祉支援センター
・訪問看護ステーション 森林
・定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所 森林
・特定相談支援事業所 なめがわ
・一般相談支援事業所 なめがわ
・指定居宅介護支援事業所 いづみ
・就労継続支援B型事業所(作業所)シンフォニー
・就労定着支援事業所 シンフォニー
・リハビリデイサービス なめがわ

医療法人 昭友会

医療法人 昭友会
〒355-0807 埼玉県比企郡滑川町和泉704番地
0493-56-3191 0493-56-4831
専用メールフォーム


電車をご利用の場合
電車の最寄駅は、東武東上線「森林公園」駅です。
森林公園駅北口より、車で約10分(距離約7km)です。
駅から当施設までは無料送迎バスかタクシーをご利用ください。


森林公園駅北口からバスでご来院の場合
病院無料送迎バス(運行日:月・水・土)
森林公園駅北口でご乗車、埼玉森林病院で下車(約20分)


病院無料送迎バス運行表のご案内